ところが、既存マンションではオール電化住宅対応の仕組みになっていない。対応するには、マンション敷地内に設けられている変電施設をオール電化対応タイプのものと取り替えなければならないが、それにはかなり高額の費用がかかり、そのマンションの管理組合の負担となるので、区分所有者の了承が得にくいことになる。つまり、既存のマンションでは専有部分へのオール電化システムの導入は困難なケースが多い。ただこれを逆に考えれば、電気・ガス併用のマンションを買い、将来、オール電化システムの導入を考えるよりも、当初からオール電化システムを採用しているマンションを購入したほうが、住宅の資産価値を維持するうえで大きなメリットをもっといえる。ちなみにエコキュートに用いられているヒートポンプ技術はきわめて完成度が高い。エコキュートは市場に出回るようになってからまだ五年に満たないが、ヒートポンプ技術に支えられた完成度の高い住宅用設備機器であり、かつ住宅の資産価値を維持する、耐用年数の長いシステムということができる。一方、一戸建て住宅の場合は、資産価値維持のためのリフレッシュは自由である。というのも敷地・建物のすべてが原則として完全所有であり、増改築やリフォーム、維持管理を自由に(ただし法的制限の範囲内で)進めることができる。
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